私の新人時代~大阪編2nd~(26)

「オタク」という言葉がずいぶん軽く使われる時代になった。

過去には、オタクとはポジティブな意味ではなく、むしろネガティブで蔑んだ言葉であり、人前で「私はオタクです。」などと軽々に名乗り出ることはできない時代も存在したようだ。

私自身は、そういう時代の境目に生きてきた人間なので、過去のオタクのイメージが実感としては無いのだが、私、オタクなんですよ。ワンピースとかすごい好きです。というアイドルが炎上するという気持ちはよくわかる。

この業界に通っていると、そもそも自分はオタクなのか?と、疑問に思う時は多い。オタクじゃなければ通ってはいけないというわけではないのだが、特撮やアニメや声優の話題に花を咲かせているテーブルを見ると少しうらやましくは思う。

私がオタクかどうかはわからないが、少なくとも、「一度ハマると熱中する」性格ではあったようだ。

そもそもこのブログを毎日書くということもそうだし、毎日メイド喫茶におかえりするということも、誰かに命じられてしたものではない。

他の誰でもない。自分自身が「したい」という欲求に基づいて動いている。

一度好きなものを見つけると、同じラーメン屋を毎日何度も訪れるし、ひどい時には一日2回食べに行くこともある。

好きな音楽アーティストがいれば、すべてのアルバムに飽き足らず、シングルのカップリング曲や、未収録の音源まで探し当てる。

仕事も同じ考えかもしれない。そこまでやる必要が無いことも、「自分がしてみたい」という欲求が出たら、、休みなどなくても100連勤くらいは平気でしてしまう性格だった。

そこには仕事ではなく、趣味という感覚があったのだろう。

逆を言えば自分がしたくない。と、思ったことへの冷め方は半端ない。仕事が嫌だと思ったらすぐにやめてしまうし、ブログも面白くないと思えば書かなくなるし、お店もつまらないと思えばまったく通わなくなる。

ずっとブログを見ていた人ならわかるだろうが、大っぴらではないが、ローズは何度も推し変をしている。そして一度冷めてしまった女の子へは二度と近づかない。

今まで投資した分がとか、寂しさとかはどうでも良い。一度別れると決めたなら、どういう過去が積み重なっていたとしても確実に別れる。ローズには他界詐欺という言葉は存在しないし、そもそもそういう駆け引きを考えた時点で、その関係は好転することが無く終わっていると思う。

「0か1かじゃない、時と場合によって変化する、いくつものグラデーションを持ったあいまいな関係」にあこがれるのだが、能力の低い私にとって、物事に極端なメリハリをつけて生きていくことだけが、私なりのこの世を自分らしく生きていく方法だった。

「清濁併せ呑む」という言葉には、正直少しあこがれるし、来世はそういうこともしてみたいと思っている。

うたちゃんの説明をしようと思ったが、何故か他の思想で埋め尽くされてしまったが、つまり、うたちゃんは、私が自然と毎日通いと思わせるほど、熱狂させてくれるエネルギーのある女の子だった。