弱肉強食、適者生存の世界の話

「くっそ〜。こいつ殺してえ〜。」
なんてこと社会に出てる皆さんは当然、
中学生くらいの子供達も思ったことはあることでしょう。

当然私も昨日ふたりばかり思いました。(笑)


こんな時につい思い出してしまうのが
藤子・F・不二雄氏の読みきり「気楽に殺ろうよ」という短編です。
内容は、いたって簡単。地球上に人間が増えすぎたので、
個人間のいざこざは、個人間で解決してもらうために殺人を公認すれば、
ストレスもなく、地球の容量も少なくなって良いんじゃないかと言う話。

ただし、誰もが何人でも殺してしまうと人間が滅びてしまうから、
自分が人間を増やした分だけ(子供を産んだ分だけ)
殺人権という権利をもらえて殺人できるという社会です。

なるほど、これは人口抑制にもなるし、
あまり横暴なことばかりしてると誰かに殺されるから
みんなのふるまいがよくなるかも・・・なんて
言われてみれば一瞬いいかもと思ってしまいがちですが、
よくよく考えたらやっぱり怖い世界ですね。

殺すのはやっぱりよくないから
一回だけ全力で顔面を殴れるくらいが妥当でしょう。(笑)


藤子・F・不二雄さんの短編の質はかなり高いと思います。
ドラえもんを読めばわかると思いますが、仕事への哲学を
強く持っている人は、どんな分野の作品でも質が高いです。
機会があったらぜひ一度よんでみてください。


最近は、長期連載で同じ世界を描くばかりで、
実験的作品を感じる機会が少なくなったなぁ。っていう。

時代の流れを感じる話。


平穏無事な生活からは平穏無事な経験しか得られない。。。