AKUのほうの藤子氏の話

みんなに夢を与えるドラえもん
その作品は、藤子不二雄氏による作品であることも、
藤子不二雄氏とは実は二人の人物によるペンネームであることも、
もはや有名な話として皆さんご存知だと思います。

しかし、藤子不二雄氏の片割れである、
藤子不二雄A氏は、実はものすごい悪いやつであることを
知っている人は少ないかと思われます。(笑)


この事実は、作品内容を見ればわかるんですけどね。
藤子・F・不二雄氏が、「ドラえもん」「パーマン」「キテレツ大百科」など
子供向けの夢あふれる作品を描いていたの対し、
藤子不二雄A氏は、「笑うせえるすまん」「魔太郎がくる!!」「ブラック商会変奇郎」など
ブラックユーモアオンパレードの作品を描きまくります。(笑)

っていうか、もはや藤子不二雄A氏の作品は、
ブラックユーモアとも言えない様な内容です。

例えば、ドラえもんでは、のびたに秘密道具を貸した場合、
「のびたの欲」によって通常とは違った道具の使い方をしたために
最終的にのびたが罰を受けるという「自業自得」「因果応報」的な
内容を描いていますが、「笑うせえるすまん」は違います。

ごく普通に平穏に生きてきた人の欲を喪黒福造が「無理やり」あおり
その欲に負けてしまったために「どーん!!」と罰を受けるという流れです。

作品の話を例に実際に話してみると以下の通りです。

ケース1

1.とある弱気なサラリーマン登場。
2.弱気な性格がわざわいしてみんなにいじめられる毎日。
3.ある日現金がたくさん入ったカバンを拾う。
4.当然ながら警察に届けようとする。
5.ここで喪黒福造登場。人生を変えるためには、
  今までと同じように過ごしてはいけないとアドバイス
  つまり「拾った金をぱくれ」と強要。
6.今までになく強気になったサラリーマン。
  会社でいじめられなくなる。
7.これでよかったね。って終われば良いのに、
  落とした金に手を出すとは良い度胸だな。
  と、最後にヤクザ登場。
8.かわいそうに。結局負け犬人生からは抜け出せないようですね。
  ほ〜っほっほっほ。のコメントで終了。


これだけ見てもいまいち実感わかないと思いますが、
どう考えてもサラリーマンは悪くないと思います。
喪黒福造酷すぎるよ!!(笑)


しかし、喪黒福造は実はまだ可愛いほうです。
「コノウラミハラサデオクベキカ」の「魔太郎がくる!!」の魔太郎は、
もはや私利私欲のために他人を殺す恐ろしいお話です。

ケース1

1.いじめられっこの魔太郎。
  今日は好きな子の目の前でいじめられます。
2.コノウラミハラサデオクベキカ発動。
3.虐められた子を夜に工場現場におびき寄せる。
4.ショベルカーに乗り込みいじめられた子を抹殺。
5.なおかつ地面に穴を掘りコンクリートを埋め込む。
6.以上。オチなし。

文字だけで見ても十分魔太郎のいやらしさが実感できると思います。(笑)

確かにいじめっ子達が悪くないとは言いませんが、
どこをどう見ても魔太郎の仕返しぶりは異常。(笑)

「魔太郎がくる!!」のほうは、
ネット上で大ファンがたくさんいますので、
お時間あるときは、ぜひぜひじっくり見てください。


特に削除エピソード集は笑えます。
タイトルからして「ゴミはふくろにしまつしよう」って酷すぎるよ。(笑)


こういう物語が100話以上も普通に連載されていたんだから、
昔はこういう時代だったのかなぁ・・・?とちょっと世代差を感じます。

でも、こういった感情は人間誰だって持ってるんだから、
それを逆に隠すほうがおかしいよね。っていうことでしょうか。

変にいろいろ規制をかけてしまって、
奇麗事だけの世の中が逆に歪んで見えるような。

そんな話。