地上の花、天上の色の話



と、いうことで、
写真家の蜷川実花の個展を見に行ってきました。

ニナミカさんは、最近では、
さくらんの映画監督をやったことで有名だったり、
女優さんの写真集を多く手がけてることでも有名ですね。
しょこたん写真集のしょこれみかんぬなんかもこの人らしい。


さくらんのCMとかを見た人はわかると思うのですが、
この人の撮る世界は色使いが非常に鮮やかなことが特徴ですね。

人物画にとどまらず自然を写した写真も、
世界ってこんなに鮮やかだったの?と、うっとりするような
驚くべき世界がそこには切り取られています。

写真の個展を見に行くのは初めてでしたがかなり楽しめました♪


写真の個展を見ていて思ったのは、
「絵」と違って自分の思い描くイメージを
自由に表現出来ないのが面倒そうだなぁ。って感じました。


「絵」だったら自分が思った感情を、
好きな形、好きな色でいつでも付け加えるけど、
自然な世界には、そんなことできないもんね。

だからこそ逆に、偶然であったその瞬間を
切り取ることに、興奮を覚えるのかもしれないけど。


自然の写真も好きですが、
やっぱり私は「人」の写真が好きでしたね。

私はただ劇場を用意する。
ほんの少しの妄想も。

の、言葉どおり、
自然の写真ほど「素」のままではなくある程度手を加えているんですが、
その「人」たちが持つ個性を活かした作品の数々は素敵でした。


あと個人的に好きだったのは、
「金魚」をテーマにした写真の数々。

この写真群を見たとき思わずうまいと思ってしまいました。
「水」のなかで口をパクパクさせる様は、
「生」を滑らかに想像させつつも、光を加えることによって、
幻想的で儚い感じも同時に感じさせるのですもの。

魚って適度に顔があるのだけれど、
適度に崩れた感じがあって見ていても飽きないし。


写真って面白いものなんだなぁ。
と、知らなかった世界を知ることが出来ました。


今回の個展は、東京オペラシティで12/28まで開催中です。
想像以上に混んでいるので早い時間帯に行くことをオススメします。


半分くらいのカップルは、
本当に写真をちゃんと見てるのだろうか?
と、感じてしまう。

そんな話。


まぁ、お互いどこに行ったの?
みたいになるよりは良いか。(笑)