どんだけ酢豚好きなんだよ、樺山



鈴木先生武富健治


細かい。とにかく細かい。
それがこの漫画の売りでもあり、
一般的な読者には受けない理由でもある。

端的に言ってしまえば現代風教育漫画。
GTO→ヤンクミに次ぐネット時代の繊細な
思春期の子供の心の機微を捉えているかというと・・・
そうでもない。

むしろ昭和世代の学校生活を
思い出させるかのような古臭い
なんてことのない問題がメインである。

それは例えば生徒による
教師の人気投票騒ぎであったり
給食のメニュー改善に絡む問題であったり、
視聴者の目を引くような「いじめ」や「性」の問題など
過激なものとは一歩線を引いている感じがある。
(※扱っていないわけでは無いが地味に感じる)

私が思わず笑ってしまったのが、
好きな子の前でトイレで大便していたことを
ばらされてしまって逆ギレしたシーン。
昔こういうことあったよなぁ・・・。
と、何故か微笑ましい気分になってしまいました。

�@とある男の子が憧れのマドンナの前で大便をばらされる
�A逆切れしてばらした女の子を突き飛ばす
�B倒れたカバンからフタをしてないコンパスが
�C女の子の背中傷つく
�D授業中断で後ほど学級会議
�E怪我した女の子がマドンナをかばうために自分の非を認める
�F男の子はそれでも収まらない
�Gやがてクラスのムードがその男の子に非難轟々
�H男の子さらに逆ギレで錯乱状態
�I空気を読めず論理的に相手を追い詰める
�Jどや顔する男の子を尻目に教室シーン
�K勝手に好かれていたマドンナ号泣
�L男の子完全敗北
�M教室内でゲロ吐いて不登校

何このくだらない描写。\(^o^)/
この描写に何ページもかけてるんだけど
でも誰もがどこかで一度くらいは目の当たりにした光景?

そして男の子の気持ちが痛いほどわかって
その教室にいないのにおろおろどうしようと思ってしまう
学級裁判の緊迫感を味わえるのは鈴木先生だけっ。\(^o^)/

とにかくね。
ツッコミどころがたくさんあって
酔っ払いの今じゃあまり詳しいことが
書けないのが残念です。

クラスの可愛い女の子に密かに恋心を寄せつつも
「カミサマ」と存在を昇華させて密かに耐え忍ぶ姿も
メイド喫茶に通ったりアイドル好きな人は、
少しは共感できるんじゃないかなぁ?と、思いますが、
その話はまた別の機会で。

日常の生活にふと疑問を抱いたら。
そういえばこういう世界もあったな。
と、今の日常を見直すきっかけになる名作です。

毎日に大きな問題なんて滅多に起こらない。
結局些細な問題の積み重ねですよね?

ハリウッド式映画ではなく
日本的精神世界がココにあります。

コアな漫画好きの方はぜひっ!!


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ちなみにメイド喫茶で相変わらず漫画読んでますが
この本読んでるときにどんな本ですか?
って、聞かれて困るナンバーワンの漫画です。\(^o^)/