優しさの半分は 下心でできている

夏休み2日目は、

日本橋メイド喫茶

中野系列スタンプラリー。\(^o^)/

一部系列じゃないお店もありますが、

一日で8店舗めぐったよ。\(^o^)/

いやー。

久々に複数店舗回りましたが、

それぞれの「カラー」ってありますね。

自分では気づいてないかもしれませんが、

知らず知らずにその店の「文化」に

染まってしまうのが人間ですよね。

私自身も最近は、

馴染みのお店ばかりだったので、

新規開拓の面白さと難しさを

結構楽しんでました。

私自身も知らず知らずに、

自分の固い考えに縛られちゃうので

客観視する機会が定期的に必要ですね。

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さて、今回は少し最近の大阪の

メイド喫茶事情をまとめたいと思うのですが、

中野グループの猛威ココに極まれり。

て、感じですかね?\(^o^)/

簡単に把握できるだけでも、

18店舗はあるでしょうか?

①IDOL☆stage(アイドル)

②あかつき(麻雀)

③ALIVE(男装)

アルカディア(アニソン)

Andante(クラシカル)

⑥Cafe Doll(正統派)

⑦きゅーぶ(ゲーム)

⑧Chouchou(犬猫)

⑨でゅえりお(カード)

⑩ナスカ(カラオケ)

⑪パルランテ(リフレ)

⑫フロンティア(自由空間)

⑬Poco☆Lv.1(妹)

⑭まーめいど梅田(カラオケ)

⑮まーめいど心斎橋(カラオケ)

⑯メイプル学園(学園風)

⑰ゆにこーん(動物?)

⑱Luxe(ライブハウス)

ここで打ち止めという感じは感じないので

これからもどんどん増えていくでしょうね。

現時点でも中野グループの

大阪におけるシェア率は、

30%くらいでしょうか?

有象無象の小規模店を除いたら

50%に近いかもしれません。

これって結構驚異的ですね。

企業・経営者として見たら、

5年で店舗数3倍・4倍は、

考えがたい成長率です。

さて、中野グループが何故

これだけ自身のお店を

拡大できたかというと

2つの理由があります。

ひとつ目は、全店舗に導入される

共通した中野システムの徹底。

店舗によって値段設定が違いますが、

基本フリードリンク1時間チャージ制。

ソフトドリンクなら1時間/500円。

アルコールなら1時間/1000円。

ぐらいが基本コンセプトです。

そしてこれも店舗によりますが、

入れられるお店にはカラオケ導入。

大型テレビ導入でアニマックス等を流す。

の、コンセプトがあるみたいです。

これ、何をイメージしてるかというと

「女の子による接客」を商売としてないんですよね。

あくまで「フリードリンク」による

場の提供をしているだけで、

後はカラオケなりゲームなりテレビを

用意するのでお客さん同士で楽しんで。

を、コンセプトにしてると思います。

このシステムにより、

どういうメリットが得られるかというと、

①時間当たりの安定した収入の確保

②最低限の商品の提供

が、可能になります。

①は、大阪各地のメイド喫茶の弱点で

とにかく注文をしないで長期滞在する

お客さんが多いんですよね。

まぁ、それが大阪の

良いところでもあったんですが、

結局自分だけが得をしようとすれば、

そのお店・システムそのものを破綻させますね。

そして地味に秀逸と思うのが、

②の最低限の商品の提供。

例えば皆さんがメイド喫茶に行った時

「もういかない」って思うのはどんなときかと言うと、

「支払った金額に見合うサービスを受けられなかった」

が、一番の理由だと思うんですよね。

そう。例えばチャージを500円取られる、

ソフトドリンクで900円取られる。

なのに、特にメイドさんがしゃべってくれなかった。

だったら、普通の喫茶店行くわ。

って、思いますよね。

そう。だから、中野系列のお店は、

「普通の喫茶店」の値段なんですよ。

ドリンク飲み放題、アルコール飲み放題で

あの値段で不満に思う人は、

少ないと思うんですよね。

「ま、普通の喫茶店来たわ。」

くらいで終わるか、運が良ければ

可愛い女の子や面白い女の子と

お話をすることができる。

じゃ、普通の喫茶店

来たつもりで遊びに行くか。

と、なるわけです。

言い方が悪いですが、

「安かろう、悪かろう」の

価格帯を狙ってきてるのが、

中野さんの戦略と推測してます。

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で、まずは最低限店としての

体裁を整えた後にもう一つの

成長の理由を考えてみると・・・

ずばり!女の子の給料の出来高制。

これが次から次へと

店舗を複数展開できる

最大の要因と思ってます。

何を言ってるか

わかんねーと思いますが、

私も頭がどうにかなりそうだったので

簡単にこのシステムを説明してみましょう。

お店ごとに若干の違いはあると思いますが、

基本のシステムは、次のような感じみたいです。

①カフェタイム・バータイムで

 ある程度の売上ノルマがある。

②そのノルマを達成できれば、

 1時間あたりの時給が支給される。

③達成できなければ、その日の売上の

 何パーセントかが支給される。

これだけだとわかりづらいので

もう少し具体例を出してみましょう。

①カフェタイムのノルマは、1万円とする。

②その日の売上が1万2000円だった場合、

 ノルマの1万円を超えているので

 時給1000円×6=6000円が支給される。

③その日の売上が6000円だった場合、

 売上の50%=3000円が支給される。

 時給換算だと500円/時間になります。

まずはっきりさせるべきなのは、

この行為は【違法】です。\(^o^)/

経営者は、自分が労働をしない代わりに、

自己のお店の数値責任、結果責任

追わなくてはいけません。

お店に人が来ないのは、

メイドさんの責任では無く、

経営者のリサーチ不足、

戦略・指示不足なのです。

飲食店や人をメインに使って働く

ビジネスモデルにおいては、

「人件費」をいかに安く抑えるか?

が、ポイントなわけですが、

その人件費の部分を固定化できる

この手法は、ある意味最強ともいえるわけです。

どれだけ店を開けていても

家賃は固定費であり、人件費も固定であれば、

朝の11時から開いた方が収益の機会は広がりますし、

複数店舗開けておいた方がもうかるチャンスも

増え続けます。

摘発さえされなければ

ノーリスクでビジネスチャンスが広がる

夢の中野システムなのです。\(^o^)/

・・・違法ですが。\(^o^)/

ただ、店のノルマが設定されてる以上、

女の子のシフトについては、

かなりシビアな結果が求められます。

人気の無い子、仕事が出来ない子と

一緒に入るとイライラする。損をするな。

って、感情が芽生えて殺伐とした

職場環境が生まれます。\(^o^)/

新人さんと入ることや、

教育をしたってメリットなんてないから、

しようとも思わないし、いっそのこと

ひとりで働いた方がいいとも考えます。

すると何が起こるかというと、

すき家顔負けのワンオペレーション喫茶が

複数できることになります。\(^o^)/

オーナーも店長もいない

たったひとりの女の子が、

オタクと二人きりになる空間。

見たことある人はわかりますが、

まぁまぁ、ヘヴィな修羅場ですよ。

わずか500円で1時間粘着されたら

気絶しちゃう勢い。\(^o^)/

そして女の子もろくに教育を受けないので

まともなご主人様からすると、

逆に気絶しちゃいそうな接客が繰り広げられます。

一番びっくりしたのが、

お店の休憩中にお客さんの前で

タバコ吸いながらモンハンしてたのに

アフリカの原住民の人と出会ったがの

ごとくの衝撃を受けてしまいました。

・・・え?\(^o^)/

そしてココまで長い文章を

お読みなっている賢明な画面の前の

読者様ならお分かりかと思いますが、

自分がカフェに入ってる時に、

売上を増やそうとするとどうなるかというと

結局は、ツイッターDMなどその他もろもろで

お客さんを釣ってくる以外道が無くなります。

営業時間中だけならまだしも、

営業時間外まで働かせるとは、

なんて秀逸なビジネスモデルなのでしょう。

ブラック企業大賞にエントリーされても

おかしくないくらいのレベル感ですね。

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と、ココまで読むと

中野さんをただただ批判しているように

思えるかもしれませんが、違法ではあるものの

私はこのビジネスモデルについては、

ある程度は理解もできるなー。

って、思います。

だって、この業界の女の子って、

あまりにも一般常識ないんだもん。

この前の台風の日に

とあるライブイベント主催者が、

「台風の影響で遅れる、行けない場合は、

 必ず連絡をしてください。」って、

ツイートしてて笑いましたもん。

実際に欠勤する人や、

連絡取れない人が多数いたんでしょうね。

以前にも少しお話しましたが、

人が働く以上お金の流れが生じます。

①企業→キャスト(お金)

②キャスト→お客(サービス)

③お客→企業(お金)

お店を開くということは、

①の流れは確定しているものであり、

ここをしっかりと支払わないと

どうなるかというと、中野システムのように

成果をあげないと対価をもらえない仕組みになります。

女の子が損をする。と、いう結果です。

そして次に②の部分が

しっかりしてないお店は、

お客さんが損をしているお店です。

多額のチャージを払いながら、

普通に放置をされるお店。

東京に多いパターンですね。

最後に③の部分をしっかりとしないと

どうなるかというと、女の子にお金は払いながら

十分な収益が得られない。

つまり、オーナーや店が損をする。

と、いう結果になります。

中野システムが流行する前は、

大阪のお店のほとんどは、

お店側、オーナー側の好意によって

なんとかお店が成り立ってる。

と、いう状況が多かったと思います。

自分がサービスを受ける立場だけ見れば、

③は素晴らしいことだと思うんですが、

ある程度まともに働いた社会人になると

売上が達して無いにも関わらず、

頑張ろうとしない人を見ると

無性に腹ただしくなります。

結果が出ないから怒ってるのではなく、

結果を出すために努力すらしないことに

忸怩たる思いです。

①②③は、どれかが必ず起こるわけじゃなく、

「本来であれば」きちんと仕事をすれば、

すべてが上手く回るはずなんです。

企業が従業員にきちんと報酬を与え、

従業員は、しっかりとサービスをすれば、

顧客も喜んでサービスを買う。

経営者・従業員・顧客の三方が

HAPPYになれるはずなのです。

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本来は仕事とは尊いもので、

その機会を与えてもらうことは、

何より幸せなことで、

特にメイド・アイドル業とは、

敷居が普通よりは高いものなので

誰もが「気持ち」さえあれば、

その職につける中野システムは、

違法だけど完全に悪いシステムとは

言い切れないとは思います。

ただ残念ながら、

今は時代が変わってしまって、

これからを機会を与えるよりは、

「教育」を与えないと人が育たない

時代になってしまったんですよね。

「センス」に頼る時代は終わりで、

これからは、画一的なサービスを

いかに多く産ませるか?つまり

大企業有利な時代に突入すると

個人的には思ってます。

昔は、こうであれば上手く行ったのに・・・。

は、時代遅れなんですよ。

怖かろうがなんだろうが、

腹をくくって愛情もって教育しないと。

ある意味従業員の自発的な成長に任せるって、

店長の仕事放棄してるからね。

と、いうことで

いろいろ述べてきましたが、

萌えしゃんどん頑張ってね。

中野グループに

買収されちゃうよ。\(^o^)/

と、いうことで次回は、

しばらく書いてなかった

萌えしゃんどんの話。\(^o^)/