私の履歴書3(34)

人間の一番古い記憶の話。を、昨日させていただいたが、ちょっと真面目に幼稚園の頃の記憶を書くと、幼稚園を脱走した事件が最も記憶としては鮮やかに残っている。

今でも内面はかなりやんちゃだと思うが、当時のローズはほぼ野生児だった。してはいけないということをことごとく聞き入れず、祖父の家の障子はあちこち破れ、壁はクレヨンの落書きでいっぱいだった。そのくらいなら、ただのやんちゃで元気の良い子供。で、終わるのだろうが、ローズの性質の悪いところは、そこで頭を使うところだった。祖父が電気ポットから急須に入れているところを見かけると、なるほど。あれは熱いものなんだな。と、理解して、電気ポットを祖父の背中まで運んでいき、かけてあげた。当然、祖父は大層熱がってのたうちまわっていたが、やったぞ。これは私の仮設通りだった。と、思っていた幼少時代だった。

話を冒頭に戻すと、幼稚園の脱走事件になるのだが、正直言えば、なぜ脱走をしたのかはわからない。幼稚園が嫌だった。とかではなく、ただある日、ひらめいた。の、だと思う。当時ローズの幼稚園から祖父の実家までは2kmくらいの距離で、幼稚園児が歩いていくには、遠すぎず、近すぎず。と、いう距離だったのだろう。あれ?ここから幼稚園って、別に歩いていけるよね。と、「思い立ってしまった」ローズは、そのひらめきが正しいのかを確かめずにはいられなかったのだ。

はじめてのおつかいのように道中なにかトラブルがあったり、泣き叫ぶトラブルもなく、あっさりと想像通りに達成してしまったことだけははっきり覚えている。そして、いきなり現れた祖母が慌てふためき、怒られながらタクシーで幼稚園まで戻ったことも覚えている。

ブログではずいぶんと昔のことを急に書き出すな。と、思うかもしれないが、人間とは、案外子供のころから成長なぞしてないものだ。今の自分の行動は、突拍子もなく、生まれているものではなく、幼いころから、そういう傾向はあるものだと思う。三つ子の魂百まで。と、いうがまさにその通りだ。ローズの「思いついたらやってみたい」性格は今も変わらない。

このあと、小学・中学・高校と昔の思い出を振り返っていくが、なぜ仕事を5回もやめて、メイド喫茶なんかに通っていたのかも、落ち着いて振り返ってみるとわかる気がするエピソードで満載だ。今、画面の前で見ているあなたのエピソードは、たぶん2週間後くらいにするから、お暇があったり2週間後くらいに身に来たらいいよ。たぶんね。

ちなみに、ローズ個人の「やってみたい」欲求は、ひとりですればいいのに、当時の友達は、ローズに強引に連れられて脱走をさせられていた。たぶんおうちでも怒られたし、完全なとばっちりだよね。今更だけど、あの時は、ごめんなさい。