私の新人時代~大阪編~(18)

あん様。と、今ではすっかり呼ばれているアンダンテのメイドさん。これからは、あえて「あんちゃん」と、記載をするが、ポコスター時代の彼女はいったいどんなメイドだったのだろうか?また、彼女とローズの初めての出会いは、いったいどんな印象だったのだろうか?

正直なところを言えば、あんちゃんと初めて出会ったときの印象というものは、あんまりよく覚えていない。

いつでも本音を書いているこのブログだが、本当にポコスターでの店長になる前のあんちゃんの印象は、ほとんど記憶にないのだ。

人の生誕ライブでゴボウを振り回したり、お店のライブでピエロに仮装したり、宇宙服で登場する彼女が印象にない?と、思われるかもしれないが、これは、本当の本当に思い出すことができないのだ。

誤解を招くといけないので、ここではっきりと言っておくが、別にあんちゃんが個性が無いわけではない。

ポコスターレベルワンとは、すなわち宇宙であり、宇宙の中では私たち人間の存在などチリに等しいのと、同じことなのだ(?)

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では、店長になった後のあんちゃんとは、どういうメイドであり、どんな店長であったのだろうか?

私のブログを長く読んでいる人にはわかるかもしれないが、私が「この人は」と、思っている人には、基本的に「さん」をつけている。

付けているのは、店長職が多いが、店長以外にも、この人は。と、いう意識がある人には、自然と「さん」をつけるのだが、逆にあんちゃんは、店長においても「さん」をつけなかった唯一のメイドかもしれない。

今から厳しいことを言えば、あんちゃんは、管理職という視点では、決して褒められた仕事ぶりではなかったと思う。

メイドという仕事が好きなので、ついつい人に任せるよりも、自分が前に行ってしまうし、気が優しいので、怒るべきところでも、しっかりと怒りきれない。

また、段取りや時間管理が下手なので、いつも自分が想像していた以上に働くことが多くなり、どこからどう見ても大変そうだな。と、ローズを心配させていた。

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新入社員の誰もが通る道。と、いうことで最初は慣れない仕事を時間内に終えることができず、深夜まで残業をしまくる。と、いう若手を何人も見てきたが、ローズは逆に、残業などほとんどしない。超効率化の仕事の考えのスタイルだったので、あんちゃんの仕事ぶりは、正直イライラした。(※ローズが残業をしているのは、3人分くらいの仕事をしているからです。)

ツイッター上でも現場でもたまに言われてしまうが、ローズは、昔からあんちゃんに厳しい。

当時も、忙しいのは、仕事量が多いのもあるけど、それを自分で減らそうと努力しないのが悪いからだ。みたいなニュアンスのことを(さりげなく)言い続けていたので、結構むかついたことだろう。

しかし、あんちゃんの素晴らしいところは、どれだけ自分が不器用でも、効率が悪くても、「お客のために」手を抜くべきところではないところはしっかりと信念を持ってやり通し、(おそらく心の中ではむかついても)ローズの言うことをゆっくりとでも理解し、少しずつ改善し続けるガッツを持っているところだ。

平成も終わりかけの今になっては、それは正直古臭い。でも、昭和生まれのローズにとって、あんちゃんの働きぶりは、とても好きだった。つい応援したくなるような姿勢だった。

それまでは、1日1回。晩御飯を食べに行くくらいのスタンスだったが、あんちゃんが店長になってからは、お昼時にもおかえりするように自然とおかえり回数が増えていった。