幸せはどうやら等価交換らしい話

【鬱度MAXな上に超長文。閲覧注意!!】

幸せってどこから来るのかなんて
子供の頃は考えてみたこともなかった。

たとえば道ばたで100円玉を拾ったとき。
単純にラッキー☆だなんて思える自分がいた。

でも、大人になって少し考えてみればよくわかる。
私が100円玉を拾えたのは、誰かが100円玉を
落として不幸になったから私が幸せになったのである。

突然天から降ってくる幸せなんて滅多にない。
幸せはどうやら等価交換らしいことに気づいてからは、
私は努めて損をするようにしている。

例えばお気に入りの歌手のアルバム。
昔は、200円くらいでレンタルできるのに
3000円なんてとてもとてもと思っていたが、
大人になってからは、出来るだけ直接買うようになった。

レンタルしても私が好きな歌手には一銭も入らない。
もしもこのことによりその歌手が解散してしまったら、
自分が得をするためにした行為が、結局自分の首を絞めたことになる。

一見損のように見える行為も、
長い目で見れば自分を幸せにする行為らしい。

世の中を隅まで知ってるとはとても言えないが、
今までの社会はどうやらこうして成り立って成長してきたようだ。

ただ、このような仕組みの社会では、
皆が皆同じ考えで無ければ成り立たない。

誰かひとりでも得をしようとするやつが出てくれば、
たちまち世界は崩壊してしまう。

どうやら、最近の社会への不信感が、
今の歪んでしまった世界を、不景気を作り出してしまっているらしい。

囚人のジレンマというゲームがある。

ある罪を疑われて別々に聴取される二人の囚人。
調査官は次のように囚人に持ちかける。

・もし、おまえらが2人とも黙秘したら、2人とも懲役2年だ。
・だが、共犯者が黙秘してても、おまえだけが自白したらおまえだけは刑を1年に
 減刑してやろう。ただし、共犯者の方は懲役15年だ。
・逆に共犯者だけが自白し、おまえが黙秘したら共犯者は刑を1年に減刑してやろ
 う。ただし、おまえの方は懲役15年だ。
・ただし、おまえらが2人とも自白したら、2人とも懲役10年だ。

このような現実に直面したとき、
あなたならどのような行動を取るだろうか?

それぞれのパターンの結果は下記のようになる。


       囚人B 協調  囚人B 裏切り
囚人A 協調  (2年、2年) (15年、1年)
囚人A 裏切り (1年、15年)(10年、10年)


当然AとB二人の懲役年数を考えた場合、
お互い協調するのが最も少ない懲役年数となる。

ただし、自分のことだけを考えた場合、
裏切った方が、最も懲役が少なくなるケースとなる。


以上のモデルは、状況を最もシンプルにしたケースだが、
私が最初に述べた現在の世界とさほど違いは無いと考える。

みんながみんなの幸せを考えれば、
世の中なんてきっと簡単に良くなると思うのは、私だけでしょうか?

世の中どうも歪んでる。
みんな楽しく笑ってくらしたいなんてこと。
それは、私だけじゃなく誰もが願う世界のはずなのに、
どうしてこれだけ歪んでしまうんだろう。
誰が歪めてしまうんだろう?

世界を繋げるのは大事だけど、
同じ価値観同士の人が本当に仲良く暮らせたら良いのにな。

こうやって考えるのはきっと子供なんだろうけど、
社会に出てその仕組みを知れば知るほど大人にはなれないなって思う。

最近は、自分で小さな会社を作って、
そこで誰もが楽しく幸せに働ける会社を作ることを夢見ている。

多くの人を幸せにすることはできないけど、
せめて自分の手の届く範囲の人だけは守りたいなぁ。

価値の多様化は素晴らしいとは思うけど。
きっとみんなが望む世界は作れないと思う今日この頃。

そんな話。


ちなみに、今日の話に似た話は、
マンガの「LIAR GAME」でも描かれてます。
機会があればぜひご一読ください。
マンガとしても超面白いよ☆