サンボ進んで2歩さがる話



写真は一応念のために紹介しておくと牛丼。
全国的に多数のチェーン店間競争が行われている
牛丼業界においても、個人経営店としていまなお
秋葉原に君臨し続ける「サンボ」さんのご紹介です。


え?それ?どこ??あ、あの黄色い看板の??
と、秋葉原をある程度闊歩したものならば、
誰もが記憶に残るであろう独特の雰囲気。

私も秋葉原に通い始めた当初からその存在は知っていたのですが、
あまりの独特の雰囲気にその暖簾をくぐることは許されませんでした。(笑)


秋葉原を訪れた当初は吐く息が真っ白だった季節なのに
今では少し街をあるけば汗がダラダラたれる季節になりました。

も〜。そろそろいいでしょう?
と、勇気を持って暖簾をくぐったところどうやら許されたみたいので、
本日はサンボの牛丼をご紹介したいと思います。

この店の牛丼を簡潔にいうならば、
美味い!安い!!早い!!!を見事に表現しています。

この3文句は、牛丼に要求される文句であると同時に
秋葉原における食事にも要求される文句です。

Yes! This is アキバ飯!!
ご飯にお金をかけるくらいなら脳内の嫁にお金をかけたほうが
よっぽど効率が良いってものでしょ?のアキバ理論を、
見事なまでに表現しつくした牛丼でございました。

正直店の中は汚いし、おじさんもおばさんも愛想ないし、
ツユダクは注文できないし、クーラーが無いから夏は超暑いけど、
それでもみんなに愛されるのが牛丼サンボ!!

秋葉原が今の秋葉原になる前からずっと秋葉原
見守り続けた歴史ある名店だと思います。

「味」っていうのはその時々に舌に残る味だけじゃなく、
今まで作りぬいてきた「歴史」を想像しながら食べるのもまた風流なもの。
神田市場時代から、パソコン時代、BSE時代をくぐりぬけ、
今度は萌え文化と一緒に並立して成り立つ牛丼サンボ

機会があればぜひとも一度秋葉原の歴史に想いをめぐらせながら、
アキバ文化にそっとふれてみてください。


自分の好きだった味がいつまでも変わらずに残ることって
とっても素敵なことだよなぁ。っていう。

そんな話。


今感じている時代を切り取っておきたいな。。。
牛丼のレポを書いていて急に寂しくなりました。(笑)