ミミズクと夜の王の話



ちょっと前にとあるメイドさんが薦めていた本。
最近読んだ本でも良作としてあげられていたので購読。
偶然が重なったときの運命には逆らいません。

泣けると評判の本でしたが泣けませんでしたよ。
プリンセスは、心が汚れているんだわ☆


人は大人になればなるほど物事に妥協点を探るようになります。
本当は、もっと良い解決法があるはずだけど・・・面倒くさい。

人間の数だけそれぞれの立場があり、
それらは実に複雑に絡み合っていて、
みんながうまく行く道を探す気力も時間がない。

「しょうがない」「こういうものだから」という
言葉で自分を納得させて生きていく毎日。

でも、この本の人物たちは違います。
「自分が本当に必要としているものは何だっけ?」
その感情にしたがって余計なことは考えずに
ただまっすぐに突き進みます。失敗なんて恐れずに。

大人になると忘れてしまった当たり前の感情が、
きっと人に涙を落とさせるんでしょうね。


確かにいい話だなぁ〜。とは思います。
でも、自分の息子のために、みんなが住む「国」のために
魔王を殺そうとした王様がかわいそうだよ。

良かれと思って優しくしてあげたミミズクに裏切られ、
最愛の友であり、自分の部下であった剣士に裏切られ、
あげくの果てには助けようとした自分の息子にすら裏切られるんだもん。

どんまいっ!!王様!!(笑)


あとは、個人的なポイントとしては、
オリエッタが萌えキャラでしたね〜。

漫画のキャラによく出てくるタイプで、
なかなか現実で出会うことはないですが、
気の強い女性って良いなぁ。って思っちゃいます。
「雇われてさしあげても、構いわせんわ♪」


私の個人的主観ですが、
ライトノベルってひねくれてなんぼって感じですが、
この本は、実に素直で読みやすいお話です。

ライトノベルに触れたことのない人の
入門編?ということでオススメですね。機会があればぜひ!!


夜の王と言ったらホストしか思い浮かばないから泣けないんだよ。
っていう。

そんな話。