あなたに首ったけな話



ネクタイ。ネクタイ。ネクタイ。
特に何の思いいれもないただのネクタイです。


この前ネクタイをしたまま
仕事中にへへへとメイドさんのお店に遊びに行ったら
「そのネクタイオシャレですね。裏と表で柄が違う。」
と、言われました。


オシャレ?ずいぶんと
久しぶりに聞いたその単語に私は少々戸惑いました。
そして普通にあたふたしました。(笑)


私の私服姿を見た人はご存知かと思いますが、
こと服などのセンスについてはとても残念な人です。

絵が下手なのを見てもわかると思うのですが、
何がどう組み合わさったらオシャレなのかが、
正直頭の中で理解できません。

基本的に服は、赤!白!!黒!!!など
原色で派手なものが多くなってるみたいです。


そんな私だから、スーツやシャツを買うとき。
特にネクタイを買うときが最高に困ります。
ど、、、どれを買えばシャツに合うの??

そんなときは、店員さんに全部お任せ。

「今は、夏の時期だからこちらのさわやかな感じは如何でしょう?」

「じゃあ、それで。」

「お客様のシャツは薄いブルーなのでこちらも似合うと思います。」

「じゃあ、それで。」

「最近流行なんですけどもね。こういった柄が若い人に人気なんですよ。」

「じゃあ、それで。」


残念っ!!酷く残念なのがぷりんせすなのです。
店員さんにとっては良いお客。(笑)


でも、店員さんも別に適当に選んでるんじゃなくって、
ちゃんと選んでくれてるんだから感謝の限りです。

今度からこのネクタイは、柄が裏表違うんだよ。
えっへん。っていばってやろう。っていう。


そんな可愛そうな話。



妻を選ぶのはネクタイを買うのとよく似ている。
選んだ時は素敵に見えるが、家に帰って首に締めてみるとがっかりする。
そしてそれは一生首を絞めつづける。

ジョイ・アダムス