つらい時につぶやける名前があるのは素敵なこと



さよならも言わずに/上野顕太郎

このマンガがすごいで第3位入賞。
前から興味があったのですが、
珍しくマンガ喫茶においてあったので拝読。

ストーリーは、奥さんをある日突然無くしてしまった
漫画家さんの前後をめぐる体験記なのですが、
その表現方法があまりにも生々しい。\(^o^)/

「作品」と、いうのはある程度読者に伝えるために
多少フィルターをかけてわかりやすく演出するものですが、これは、
作者が感じた世界をそのまんまの形で表現したんだろうなぁ。
と、いう感想に尽きます。

それが良い意味でリアルさを醸し出し読者を惹きつけますが
逆にあまりにリアルなので泣き所や盛り上がりにも欠けます。

泣きそう・・・にはなりましたが泣くまでには至りませんでした。
それが良いか悪いかは感じ方によるでしょうが、
今まで無かったタイプではあるので必見の価値はあるでしょう。

ただ、事実は小説は奇なり。
と、あるように奥さんを失くすという体験は、
表現者としては最も使えるネタですよね。

作中でも語っていましたが、
それを見事に表現しきったところの
プロ根性には感心しました。


今年のマンガ大賞3月のライオンが取りましたね。
うみのさん好きだから嬉しいし作品も面白いと思うけど
私の中ではハチクロを読んだときの衝撃を超える作品は、
いまだに見つからないと思います。

このブログにも書いてたけど
ハチクロの感想だけ異常に長いからね。
他の10倍はあるよね。\(^o^)/

自分を語るときにこの作品読んでね。
って、いう作品があると便利ですよね☆