フリーター、家を買う。



フリーター、家を買う/有川浩

とあるメイドさんオススメの一作。
もともとはこっち勧められてたのですが、
この人の新作が出てたのもあって、
先にそっちを読んじゃってました。

大筋のあらすじは、
入社して3ヶ月で仕事を辞めた
フリーターという名の半ニートのダメ人間が、
母親がうつ病にかかったのをきっかけに、
就職先を見つけ真人間に更正する話です。

が、ここに出てくる人間が、
最初心底クズ人間過ぎる。\(^o^)/

会社を辞めてアルバイトを経験するも
コンビニで挨拶をもっとするようにと、
注意されただけでじゃあ辞めますと、
即答する主人公。

就活もほどほどに、昼間はゲームに熱中し、
父親と顔を合わせるのが嫌なので、
母親に食事を部屋まで運ばせる徹底ぶり。\(^o^)/

父親も父親で、
うつ病になった母親に
「あいつは心が弱いから甘えているんだ」
とか、プライドだけ高い昭和オヤジ。\(^o^)/

ちなみに父親は、極度の酒乱であり、
町内で村八分にされる原因を作った張本人です。
そこが母親のストレスになりました。\(^o^)/


でもねー。
読んでいて共感できる部分も多いので、
何かとこそばゆいような感覚もあります。

ちょうどこのブログを始めた
3年前くらいに一度会社を辞めてるし、
5年前とかだったら大学卒業してるけど、
どこも就職試験受けないで就職浪人という名の
ニートをしていた時期だからね。\(^o^)/

※正式に言うとSODだけ受けたけど。
 受ける会社を完全に間違えてるし落ちてるからね。(笑)

今日一日410円で過ごしたけど、
5年前はもっと酷かった気がする。

家賃抜きで全額3万円くらいしか、
毎月使えなかった気がします。

お風呂もついてないし、
トイレも水洗じゃないし、
弟が一度遊びに来たときに、
「二度とココには来たくない」
と、激怒されたのが懐かしいです。

そう考えると今は、
めちゃくちゃ更正したなー。\(^o^)/


就職できない人の何が悪いかというと、
どうやって就職したら良いかがわからないから。
だけなんですよねー。

物語中に採用面接とか、
履歴書の記入方法とか
結構リアルに書かれていますが、
今だからこそ見える求められるもの。
は、わかっても当時はわからないんですよね。

だって、誰も教えてくれないから。

派遣切捨て社会を嘆いても仕方ないですが、
「学ぶチャンス」も無いままに、
門前払いが続く今の職場環境は、
どうにか変えていってほしいですよね。

入ったとしてもOJBで、
生き残り競争社会となりますが。

弱いものは淘汰されていくしかないんですかね?
生まれた時点で運命は決まっちゃうの?


内容的なところに踏み込むと、
県庁おもてなし課のほうが、
全体の大枠として芯が通っている感じです。

フリーターを脱出してからの
内容も描かれているんですが、
就職前と就職後でだいぶバラツキ感が出てるような。

特に後半だれた印象あるの私だけ?

ただいずれにしても、
新社会人が知っておくべきことが、
小説を通じてリアルに描かれているので、
20歳前後の人にはオススメの作品ですね。

相変わらず読みやすい!!

そして最後に入る半ば強引な恋話。

理系女子かわいいよ理系女子。\(^o^)/

ドラマもやっていたみたいですが、
どんな内容か気になるところですね♪


今日はアニメを見続けて夜を迎え、
小説を読み続け朝を迎えるという、
リアルに学生時代を彷彿させる一日でした。

学生って本当気楽な生活だったなー。\(^o^)/