正義ってのはなあ 頭で考えるもんじゃない
血と汗と涙流して
行動するのが正義だ
BILLY BAT/浦沢 直樹
構成技術の生き字引。
浦沢さんの最新作。
もはや説明不要の
浦沢ワールドですが、
この人の話と絵の構成力は、
口をあけてただただ眺める
純粋な観客にさせられてしまいます。
とにかく全体としての
構成に筋が通っているのが凄い!!
ひとつひとつのシーンが、
積み重なって最後に見事一点に
繋がったときの破壊力というのは、
読んだものにしか体験できない
知的興奮ですよね☆
プラスしてワンシーンワンシーンの
画面としての明朗な構成が非常に読みやすく
作者の意図をシンプルに脳に浸透させられます。
そしてまた「概念」を使って
人の勝手な想像力を煽るのが、
本当に上手いですよね。\(^o^)/
21世紀少年で多様された技術ですが、
史実を中途半端に出してそこに人が持っている
イメージを利用して物語に厚みを出していく。
わざと説明しないんだよね。
「空白」こそが人の
最も恐怖する要素でしょうか?
人が怖いのは結局人みたいです。
「概念」の効果的利用方法は、
ぜひ学ばさせてもらいたい技術です♪
MONSTER・20世紀少年で
世間で有名になったような感がありますが、
個人的にはパイナップルアーミーとか、
マスターキートンも好みです。
マスターキートンの最終話の
「夢を掘る人」とか、アクション・思想・トリックの
すべてのバランスが良すぎて読み終わったあとの
恍惚感が半端無いですよね。
でも、YAWARA・HAPPYみたいに、
ギャグまじりの正統派ヒロイン漫画なんかも
描けちゃったりするんですよね。
松田さんのツンデレぶりは異常。\(^o^)/
人は誰でも1本は作品を作れると思います。
1本以上の多様な作品を作れる人が、
本当の天才なんだろうなぁ。って、思ってます。
比べるのはおかしいけど、
いつまでも飽くことなく手を動かし続ける
この人こそが現代の手塚治虫と呼ばれても
おかしくはないかもしれません。
だれかYAWARA歌える人いないのかなぁ?
単調な歌も時には心が和むよね♪
ミラクル・ガール