私の新人時代~大阪編~(23)

地下アイドルの活動が広がり始めている時代であったが、まだまだ2009年は、大阪はコンカフェ全盛の時代だった。

この時代は、今はなぜか白玉を作っているアルカディアのオーナーを中心に各店舗の結びつきが強く、各店舗間での制服交換イベントや、スタンプラリー、メイドライブイベントなどが盛んだった。

盲目的に何かにハマるのは嫌なので、こういうイベントについては、基本すべて参加をしていたが、やはりポコスターの接客の間違い方は異次元で、私自身の好み。と、いう点もあったが、ポコが一番楽しいお店だった。

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わりと地下アイドルの出し物に厳しい目線のローズだが、はっきり言って、この当時のメイド系のライブのほうが100倍ひどかった。

スイパラがカラオケ大会などと揶揄されるが、カラオケができているだけまだマシで、そもそも、舞台に上がるときに今のような衣装をきている女の子は少ないし、歌詞をまともに覚えていないので、舞台上からは歌詞が思ったより遠くて見えていなかったり、ダンスができるユニットなど、その日に一組いるかいないかのレベルで、出来の悪い娘の父兄参観に参加した気分だった。

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曲目も、そういえばオリジナル曲を持っているユニットなど皆無で、セトリの調整も行っていなかったのか、曲かぶりも多かった。

この当時流行っていたのは、とにかくけいおん!誰かしらがふわふわタイムを歌っていた印象がある。

次に流行っていたのがマクロスFからライオンで、女性同士のデュエットにはうってつけだったのか、こちらもダダ被りだった。

先日、このニュースを聞いて愕然としたのだが、中川翔子空色デイズが10周年を迎えたらしい。当時どころか今でも高まる曲として名高いこの曲も10年も経ったと知らされると、いささか高まれない。

私たちは、この10年間いったい何をしていたのだろうか…。

こうして時折、ライブなどに顔を出しながらも、まだまだレベルの低いライブを楽しむことはできなかったローズは、しばらくはカフェで遊びを続けることになる。