私の新人時代~大阪編~(27)

サービス業に従事しているものにとっては、オリエンタルランドは、やはりひとつのあこがれがある。アルバイトが9割で運営することに賛否両論はあるものの、やはり全体のホスピタリティと従業員満足度の高さは肌で感じ、「やりたい仕事」を「やらせてあげられる」と、いうのは正直うらやましいな。と、思う。金銭的な満足は抜きにして。

そして、これは私の持論だが、重度のディズニーオタのコンカフェキャストは、基本的に信頼できると思っている。

基本的に、ディズニーに限らず、極度に「何か好きなもの」がある人は、他のジャンルへのオタクへも理解と共感があるので、コンカフェ業界には向いていると思う。

その中でも、「人を楽しませる仕事や世界」にあこがれを抱いている人は、自分もあこがれの世界や役割を演じようとするので、まさしく、ピッタリの仕事だと言えるだろう。

最近は、働いている女の子も「好きなもの」がほとんどなく、あったとしても「好きな漫画は?」「ワンピース!!」くらいのライトなファッションオタクで少し困惑することが多い。

厳しい言い方をすれば、そういうアニメやアイドルや漫画などのオタク知識こそが、売っている商品そのものなのだから…。

今やメイド喫茶は、「趣味の話をするところ」から、「女性と格安でお話しできる場所」に、なってしまったのだろうか?

世の中のオタクはどこへ消えてしまったのだろう。

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半年ぶりの関東への帰還だったが、ディズニーランドとラーメンに感動はしたものの、全体的な雰囲気は、すでに大阪が気に入ったことをエスカレーターに乗るたびに痛感した。別に右に乗るから良い。左に乗るから良い。と、いうことではないのだが、人の雰囲気や温かさ。と、いう意味では大阪は非常に住みやすい街である。

なんばに帰るとともにほっとしたローズは、ぬいぐるみ(わりとデカい)をちろるちゃんに返し、さらにほっとしたことを覚えている。

ぬいぐるみを貸してくれたお礼(?)に、ディズニーでその時期だけに売っていたらしいダッフィーのマグカップみたいなものをちろるちゃんにあげてひとまず今回の旅は終わった。

2009年の年末は、ポコで年越しをして、2010年の始まりを迎えた。そしてそのタイミングで、ちろるちゃんとくるみちゃんの合同卒業発表を聞くことになる。