It's simple but it's not simple な話

ネットが開通するまで通っている
漫画喫茶さんのワンコーナー。



ここの喫茶店さんは、
少し変わっていて普通の漫画喫茶には無いような
わりとサブカル系な漫画がたくさん置いてあったりします。

おかげで前にメイドさんに勧められたオノナツメさんの漫画が読み放題。
今回は、そのたくさんの中の作品の中から「not simple」をご紹介。

この作品は、一言で言えば・・・。
標題のとおり「単純でない」につきますね。

作中では色々複雑なストーリーが
謎解きのように絡み合ってがーっと結末を迎えるのですが、
それはあくまで「単純でない」のひとつの「例え」であり、
きっと作者にとっては何でも良かったんじゃないのかな?
って、私は感じました。

作者は「単純でない」ということを言いたかっただけで、
きっとこの作品に出てきた例以外の物語も何パターンか
書けるんじゃないかな?って勝手に思ってたりします。

私がこの作品で一番好きだったシーンは、
エピローグでアイリーンのママがイアンに言ったセリフです。

「真っ白ね。純真って言うのかしら。
 でも子供のそれとは違って、どこかつかみ所がない感じ。
 ただ単純なだけじゃないんだわ。」

良い〜〜〜〜〜〜〜。
これこそ私が探し求める理想像ですよ。

人はきっと様々なものを抱えていて。
心の奥底を見れば単純でない何かがあるんだけど、
それでも見た目にはシンプルで純粋でいたい。
純粋でいられなくてもそうしたいと願い続けたい。
っていうのが、私の理想像だったりします。

作者がこれを言いたかったのかは知りませんが、
とりあえず私はここが気に入ったのでこの作品は、
そういうことを言いたい作品なんだと勘違いしておきます。(笑)

ただ、ひとつ気になるのは、
ここでイアンが純真だと言われたのは、
まだ彼が自分の人生の秘密の全てを知る前の話だったんですよね。

彼は、すべての秘密を知った後でも、
純真でいられたのかどうか?っていうのが気にかかるところだったりします。

そうであればきっと彼は死ななかったはず。
それを彼に求めるのは酷な話なのでしょうか?
それとも純真だから彼は死んでしまったの??


ちなみに、オノナツメさんの作品は、
まだ少ししか読んでいませんが、時が経つにつれて、
かなり作品内容が変わっていってるような気がします。

初めての人にとっては、not simple よりも、
リストランテパラディーゾとか新しい作品のほうが、
絵柄的にも内容的にも読みやすいと思います。

なかなかお目にかかれませんが、
見かけた際は、ぜひご一読ください。


書きたい漫画の話が、
ものすごくあるから漫画のコーナー設立したほうがいいかなぁ?
っていう。

そんな話。


衣替えしたいよー。