私の新人時代~大阪編~(25)

poco☆lv1のお店の特徴は、カウンターの中に、わりと本格的なキッチンが備えられていたことと、そのキッチンを利用しての料理のスキルが全メイド高かったことが特筆すべき点だった。

「キッチン」という役職が無く、全スタッフがメニューを作成することができ、また、価格の低さと味の良さから多くのお客さんが注文をしていたため、土日は相当な量の注文が入っていた。

その注文をかなりのスピードでさばきながら、お客さんと会話をしていたのは、全国でもトップクラスの技術だったと今でも感じている。

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前回は、メイド喫茶の楽しみ方。みたいな内容を記載していたが、ローズのメイド喫茶の、というかポコでの楽しみ方は、料理を通じてのコミュニケーションだった。

あんちゃんが、料理好きというのもあり、毎日の日替わりに何を出すのか?と、いうのが勝負みたいになっていた。

普通の味であれば1食しか食べないのだが、美味しければ、2食・3食追加で注文をするという漫画のキャラクターみたいなリアクションをしていたのが今となっては若さだな。と、思う。

特に、イベントの翌日などは、あんちゃんの疲労の為に日替わりがお休みになり、「メイドの気まぐれメニュー」と、いう、その日にある食材でオリジナルメニューを作るという日があるのだが、そこで「全チェキ」ならぬ、「全気まぐれ」を注文し、料理対決コンテストをやる。と、いう馬鹿げた遊びをしていたのだから若さって恐ろしい。(4人メイドさんがいたら4食分料理を食べる)

女の子同士が雑談で、あのお客さんを落とすにはどうしたらいいか?を、話しているときに、ローズの話題が出てくると、「美味しい料理を作る」だったらしいが、あながち間違いではないのが、当時のブログのまとめを見て感じ取れる。

http://poco.ni-3.net/%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81/%E3%83%9D%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E6%97%A5%E6%9B%BF%E3%82%8F%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81

あの頃より8年経ち、だいぶ大人になったローズだが、最近はあの頃より全然食べなくなったのに、体重が一切落ちないのを悲しく感じている。これからローズを落とすには、美味しい料理を作るだけでなく、体重も落とす料理を作る必要があるのかもしれない。