コードギアス 反逆のルルーシュの全体の感想の話

コードギアス 反逆のルルーシュの全体の感想の話


はいっ。
ツタヤの半額セールを利用して、
マクロスFを見ようとしたものの、
常に全部貸し出し中でまったく見られていないプリンセスローズですっ。

月曜と金曜の2回開催やってればそりゃ借りる隙もないですね。


と、いうわけで仕方がないのでギアスを
不特定多数の人に無料で閲覧させるサイトを使って見たので、
その感想をまとめて述べてみましょう。


全体的感想としてはまぁ面白かった+上手かった。
っていう感じですね。


男子が好みそうなロボットアニメに、
女子が好みそうな要素をふんだんに取り入れて
総合として非常にエンターテイメントに富んだ内容だったと思います。

初めてアニメを見る人に対しても敷居が低いし、
アニメを見慣れた人に取ってはそこを逆手に取ったような表現も巧みでした。

まぁ、最後は多少風呂敷を大きく広げすぎて、
ぐだぐだな終わり方だったなぁ感は否めませんが、
全体としては素晴らしい作品だったと思います。


この作品で一番お気に入りだったのは、
テーマのひとつとしての「王になるものの孤独」が好きでしたね。

どういう意図でこういう表現をしていたのかはわかりませんが、
とにかく人を背負って前に立つもののというのは孤独なものです。

大衆はとにかく口をあけて待っているだけなんです。
現状に不満があろうと許せないことがあろうと、
常に誰かが何とかしてくれるのを待っているだけ。
口をどれだけ動かそうとも足や手を使って実際には行動なんて起こさないんです。

そして彼らは誰かに指示されるのを待っている。
誰かが自分に適切な命令をしてくれるのも、心の底ではどこか望んでいるんです。
自分の頭で考えることを放棄してただ命令されることを。

だから前に立って歩くものとそれを見ているものの間には、
常に何も生まれない。喜びも悲しみも共有できない。
信頼なんて生まれるわけはない。

そこに生まれてくるのはむしろお互いに対する不信感。
時が経てば根拠の無い苛立ち・空虚が生まれ最後には対立が待っている。
結果はただの頭のすり替え。


子供の頃から薄々と感じてはいましたが、
社会にいざ出てみると痛感しますね。


だからC2の「オマエとワタシは共犯者なのだから」というセリフは、
かなりぐっときましたね。男子なら割と憧れのセリフでは?(笑)

そんな脱線した話は良いとして、
これから世界に必要になってくるのは、
「優秀な指導者」ではなくて「皆が協力して作る世界」
なんだろうなってヒシヒシと感じました。

上に立つ者を孤独になんてさせてはいけないんです。
その痛みも悲しみも苦しみも共有していかなくては、
繋がれてしまった世界を維持することは出来ないと切に思います。

世界はあらゆる技術の進歩で繋がったはずなのに、
どうして人の心だけはまったく繋がることがないのだろうと考える。

そんな話。